教育・子育て

育てた藍でワクワク染色 信大付属小3年東組

真剣な表情で藍染めに取り組む児童

 松本市の信州大学付属松本小学校の3年東組が藍染めに取り組んでいる。36人が協力して藍を育て収穫し、藍を発酵、熟成させる「すくも」まで仕立てた。指導する専門家が驚く熱の入れ方で、子供たちは白い布が色付く瞬間の喜びを味わっている。

 21日は12人がハンカチを染めた。市内の藍染浜染工房の浜完治さん(74)が「藍に気付かれないように染めて」と言い、ゆっくり作業するよう指導。子供たちは緊張した様子で静かに染液に入れ、しばらく浸し引き上げた。「どきどきしたあ」との声も上がった。
 東組の髙木琥太君は「(しっかり色付いて)良かった」と満足し、矢萩和葉さんは「自分で決めた模様を濃く染めることができた。みんなも笑顔で染めていてうれしかった」と喜んだ。
 子供たちは、畑の畝作り、藍への水やりといった地道な作業を重ねた。職人歴が50年を超える浜さんは「畑作り、すくも作り、染色までする小学生は、日本中探してもいないのでは」と目を細めた。「気持ちがしっかりしてしないと藍染めはできない。これからも皆が力を合わせれば大きなことができる」と励ましていた。

連載・特集

もっと見る