冬至の幻想 斜光最も長く 妻籠の脇本陣奥谷

南木曽町の旧中山道・妻籠宿にある国重要文化財・脇本陣奥谷で、高窓から差し込む陽光の筋の「斜光」が見られる時季を迎えている。太陽の位置が低い秋から春にかけて現れる光景で、冬至(12月22日)ころは1年で最も光が長くなる。
部屋に立ち上るいろりの煙が光を浮かび上がらせ、幻想的な光景をつくる。晴れた日にしか見られず、時間帯や時季によって長さ、角度など光の見え方は刻々と変わる。
全国から見学者が訪れるといい、大阪市の男性(71)は「条件がそろわないと見られない希少さも含め魅力的な光景だ」と目を細めていた。
12月29日~1月3日は年末年始の休館となる。