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ビブリオバトルで全国へ 両小野中の横沢たまきさん

話す内容を頭の中で描き、堂々とした発表でビブリオバトルの全国出場権を得た横沢さん

 塩尻市と上伊那郡辰野町の組合立両小野中学校3年生の横沢たまきさん(15)=北小野=が、お薦めする本の書評合戦「高校・中学ビブリオバトル県大会」(実行委員会主催)の中学部門で優勝した。来年3月24日に滋賀県大津市で開かれる「第7回全国中学校ビブリオバトル決勝大会」に出場する。

 このほど、市役所で百瀬敬市長を表敬訪問した。百瀬市長は「図書館を通じたまちづくりをしているのでうれしい。本を通じて人とのつながりを生かしてますます活躍を」と激励した。
 先月23日に市内で開かれた県大会の中学部門には7人が参加。1人5分間で本の魅力を紹介し、質疑応答を含め、横沢さんは聴衆らの投票で一番読みたくなった最多票を集めた。短編集『ZOO(ズー)』(乙一著書)から、とある男とロボットの物語など2話を選び、物語の描写は映像としてイメージしやすい伝え方を心掛けたという。
 横沢さんは8月に初開催された市の大会を機にビブリオバトルに挑戦した。聴衆の反応から「伝わっていると分かるのが楽しい」とし、全国大会では「聞く人が引き込まれ楽しんでもらえる発表ができたら」と意気込む。