政治・経済

新銀行名は「八十二長野」 令和8年1月合併 56店舗を廃止・統合

新銀行のロゴの横に立つ松下頭取(左)と西澤頭取

 6月に経営統合した八十二銀行(長野市)と長野銀行(松本市渚2)は15日、令和8年1月1日付で合併し、新銀行の名称を「八十二長野銀行」にすることを決めた。合併時までに長野銀の店舗を中心に、経営統合時から県内の56店舗を廃止・統合する。新銀行のシステムや銀行コードは現在の八十二銀のものを使用するため、長野銀の口座は全て番号が変更になる。

 15日に取締役会を開き、合併期日や新行名を決めた。許認可の取得、株主総会を経て正式決定する。新銀行名は両行のブランド力を生かし、利用者になじみのある名前を維持するという観点から、両行の名称を残した。ロゴマークは一新する。県内の豊かな自然をイメージしたという、緑色の三角形が重なるデザインにした。
 合併と同時に、新銀行の基幹系システムや事務処理基準は八十二銀のものに統合する。統合には全システムの停止が必要なことから、合併時期は利用が少ない年末年始が選ばれた。令和7年の年末から8年の年始に掛けては銀行機能の利用ができなくなる。
 15日に八十二銀の松下正樹頭取と、長野銀の西澤仁志頭取が記者会見で発表した。松下頭取は「いままで以上に地域の価値創造にまい進していきたい」と決意を述べた。西澤頭取は「ご不便をお掛けすることになるが、お互いのリソース(経営資源)を生かして、合併の相乗効果を出していきたい」と述べた。

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