明るい新年 辰の置物に願う 南木曽 えと題材 佐藤さん制作

年末年始が徐々に近づく中、来年のえとの「辰」を題材にした木の置物作りを、南木曽町読書の佐藤裕宣さん(72)が進めている。町内の木工職人・故岩田四郎八さんがえとを題材に長年手掛け、名物だった品を復活させたものだ。3年目で、明るい新年に願いをこめ制作に励んでいる。
置物はヒノキ材を使ったおにぎり形で、高さ約8㌢、幅10㌢、厚さ3㌢。糸のこぎりでタツノオトシゴの形を切り抜き、やすりで磨いてもう一度はめ込み立体的に浮かび上がらせる。腹部にワンポイントで華やかな布をあしらう。
作り方の資料が残っていないため、岩田さんの過去の作品を見本に、飾りの布の位置を変えるなど自己流も取り入れ手掛ける。「側面に『健康長寿』の文字も入れた。手にした方が元気で過ごせるよう願いを込め作っている」と話す。
町内妻籠宿の観光案内所などで販売している。1個税込み1300円。問い合わせは佐藤さん(電話090・5573・3843)へ。