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夢ピアノ、新市立博物館に スタインウェイを12月11日から

新博物館に期間限定で置くスタインウェイ・スピリオ(まつもと夢ピアノ提供)

 10月に開館した松本市立博物館(大手3)の1階エントランスホールに、世界最高峰のピアノメーカー・スタインウェイ社のグランドピアノを1カ月間の期間限定で置くプロジェクトが始まった。一般社団法人・まつもと夢ピアノがプロジェクトオーナーとなり、ピアノのレンタル費用をクラウドファンディング(CF)で募る。

 設置期間は12月11日から1カ月間を予定し、誰もが自由に弾くことができる「ストリートピアノ」として設ける。CFの目標金額は170万円で、支援金は一口2000円から。12月10日まで募り、返礼品はクリアファイルやスタインウェイ社ピアノハンマーのキーホルダーなどを用意した。
 レンタルするピアノはスタインウェイ「スピリオ」で、名ピアニストのタッチやペダル使いを忠実に再現する自動演奏のモードを備える。音源に同期して動画を流すことも可能で、博物館の壁面に名ピアニストの映像を投影して演奏を楽しむこともできる。
 博物館展示スペースの2、3階が閉館する午後5時以降に利用する。加藤孝館長は「冬場のクリスマスシーズンから年末年始にかけて置いていただける予定なので、多くの人に楽しんでもらう運用方法を考えたい」と話している。
 まつもと夢ピアノは令和元年8月に松本駅東西自由通路にストリートピアノを設置している。その後、中心市街地の信毎メディアガーデンにも「街ピアノ」が設置されており、折井正明代表理事は「楽都・松本にあるストリートピアノの点と点を結び、松本城に至るミュージックラインを形成したい」と話している。