2025.5.4 みすず野
緑色は奈良時代に成立した『日本書紀』に記されているほど、古くからある色名という。自然豊かな場所を「緑が濃い」と言うように、植物とゆかりの深い色でもある。だから癒やしを求め、緑色を好む人も結構いるだろう◆松本には緑と聞くと、思い浮かぶものがもう一つある。言わずもがなだが、サッカーJ3松本山雅FCだ。選手は、緑の戦士とも呼ばれる。こちらは緑に闘志を求める。サポーターの応援はJ1のチームに勝るとも劣らない。もう少し、いやっ、もっともっとチームに頑張ってほしい、がサポーターたちの思いに相違ない◆ところで、緑色なのに青信号、青葉、青田...と呼ぶのは「どうして?」と思ったことはないだろうか。これは、かつて緑を含めて寒色系の色は全て「あお」と呼ばれていたためとのこと。緑と青の区別ができなかったのでなく、言葉として使い分けていなかっただけなそうだ。『365日にっぽんのいろ図鑑』(玄光社)に教わる◆きょうは「みどりの日」。趣旨は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」。趣旨をくみとり、松本に住んでいて良かったとしみじみ思う。