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しめ飾り作り 心込めて お年寄り団体 木祖・すずめ塾 12月10日に対面販売

「みんなでお茶を飲み、にぎやかに作っているので楽しい」と笑顔を見せる会員たち

 今年も残すところ、あとひと月余り。木祖村内でわら細工を作っているお年寄りのグループ「すずめ塾」の会員が、正月用のしめ飾りの製作に励んでいる。新型コロナウイルスの影響で中止が続いた販売会が12月10日に予定されており、10人のメンバーは「対面販売は3年ぶり。張り合い」と精力的にしめ飾りを編み上げている。

 村内の福祉施設・幸せテラスまめのわの生きがいづくり室を工房にして、通常週1日の作業を10月から週2日に増やすなど大忙しだ。会員たちは熱心に手を動かし、丁寧にわらを編みながら、神棚用や玄関用の大小のしめ縄や「たいしめ」、神様にささげる食器「おやす」などを作っている。
 「貧乏暇なし」と笑いながら手を進める篠原修平さん(90)は「みんなの幸せを願いながら心を込めて作っている。仲間との作業のひとときは元気が湧いてくるし生きがいにもなるね」と話していた。久々の対面販売を「活動を知ってもらう機会」にも位置付け、新たな会員を募りたい考えだ。
 販売会は午前9時からまめのわで開き、予約は受け付けない。問い合わせは村社会福祉協議会(電話0264・36・3441)へ。