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昭和の運動会に興味津々 松本幼稚園で8ミリフィルム上映会

8ミリフィルムの映像にくぎ付けになる園児

 松本市の松本幼稚園(井坪秀明園長、55人)で22日、8ミリフィルムの上映会があった。昭和後半の同園の運動会の映像がアニメ映画と共に上映され、子供たちはスクリーンに映る"大先輩"たちを、物珍しそうに見入っていた。

 園児と保護者合わせて約100人が参加した。上映された運動会の映像は10分ほどで、昭和55(1980)年の運動会の様子が捉えられていた。隣接する開智小学校のグラウンドで大玉転がしや徒競走、マスゲームをしている様子がスクリーンに映し出されると、子供たちはどこか別世界を見ているような様子でくぎ付けになっていた。
 年長児の息子・恭平ちゃん(5)と一緒に鑑賞した丸山恵里香さん(37)=島内=は「当時の子供たちは今より大人びているような感じがした」と話していた。
 同園の卒園生で、市内の福祉施設などで8ミリフィルムの上映会を開いている務台秀夫さん(70)=蟻ケ崎1=が、子供たちにも楽しんでもらおうと同園に上映会の開催を提案した。時を同じくして偶然、園内から昭和55年から60年にかけての運動会の8ミリフィルム6本が見つかり、同園の「園まつり」に合わせて上映することになった。
 務台さんは「自分も通った園で子供たちを前に上映できて感無量」と笑顔を見せていた。