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子供たちが未来の松本思い描く まつもと子ども未来委員会が市長に提言

まつもと子ども未来委員会により行われた提言

 松本市内在住や市内の学校に通う小中学生、高校生が市政や地域課題を学ぶ「まつもと子ども未来委員会」が19日、市への提言を発表した。校則や通学路の改善案、里山の維持に向けた自然体験活動など、自ら調べて考えた柔軟なアイデアを伝えた。

 本年度は第9期で34人が参加した。この日、市勤労者福祉センターであった第40回市青少年健全育成市民大会と「松本子どもの権利の日」市民フォーラム(市、市教育委員会など主催)で、臥雲義尚市長らに4つのグループごとに示した。
 自然保護グループは、子供たちの間で里山が知られていないと課題を挙げた。里山に親しみ関心を向けるようにキャンプ体験や、見つけた虫に貴重さに応じて得点を付けるゲーム形式の「ムシキング対決」を提言した。
 PRグループは、市内の施設のPR対象は大人に限定されていて、子供が意味をくみ取りにくいと指摘。「子供向けの分かりやすい言葉、ひらがなで書かれたパンフレットを」と願った。
 提言を受けて臥雲市長は、里山に関して「大人になっても関心を持ち続けるような取り組みが大切」とし、PRについては「新しい情報を子供に届けることも意識していきたい」と答えた。
 未来委の委員長で、松本工業高校の生徒(2年生)は「協力して提言をまとめることができ達成感がある。提言を生かしてもらえたら」と話した。
 青少年健全育成に貢献した人や子どもの権利川柳・ポスターコンクールの入賞者の表彰も行われた。