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お歳暮商戦スタート 「団らん」「パーティー」を意識

団らんをテーマに鍋の具材セットを充実させた井上本店のお歳暮コーナー

 中信地方の商業施設にお歳暮コーナーが設けられ始めた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が緩和してこの年末年始は親族や友人で集まる機会が増えるとみられ、鍋料理の具材など「団らん」「パーティー」をテーマにした品が注目を集めている。物価高の中、食用油や洗剤といった生活必需品の人気も高そうだ。

 井上本店(松本市深志2)は約1000アイテムを扱う、ギフトセンターを17日に開設した。年末年始の帰省がコロナ禍前に戻ることを期待し、みんなで楽しめるかに鍋、もつ鍋、ちゃんこなど鍋の具材を詰めたセットを充実させた。
 生活必需品も物価高が始まった昨年のお中元商戦あたりから人気で、オリーブオイル、健康に配慮した植物油の詰め合わせなどが売れ筋だ。地元産品として例年注文が多いリンゴは、昨年に続いて今年も贈答用が品薄となっている。ギフトセンターを担当する市川洋一さんは「予定がある方は早めの注文を」と呼び掛ける。
 お歳暮を含めた「冬ギフト」の注文を受け付けているイオン(千葉市)も今年は、リアルなふれあいを家族や友人と一緒に楽しむニーズが増えるとみる。「集いを楽しむ特別なごちそう」をテーマに、かにの食べ比べセット、クリスマスのパーティースイーツセットなどを用意する。物価高による節約志向を受け、食用油や調味料、コーヒーなどは前年の1.8倍に規模を拡大している。    

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