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山、冬の眠りへ 上高地で閉山式

大正池では霧氷によって周囲の木々が白く染まり、水面に穂高連峰が映り込んだ

 松本市安曇の山岳景勝地・上高地で15日、今年の観光シーズンを締めくくる閉山式が開かれた。新型コロナウイルス禍前の水準に及ぶ観光客が訪れ、関係者はにぎわいが戻ったシーズンに感謝した。

 この日の上高地は氷点下の冷え込みで辺りの木の枝が白く染まる霧氷が見られた。閉山式は河童橋のたもとで神事を行い、出席者が玉串をささげた。
 市によると、今年1~10月の上高地への来訪者は125万2200人で、過去10年で最多となった。コロナ禍前の令和元(2019)年の118万1700人を上回った。
 閉山式実行委員長の青栁浩一郎・上高地観光旅館組合長は「予想以上の来訪でありがたい。来季も多くの人に河童橋からの景色を楽しんでほしい」と話していた。

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