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JAL剣道部が太鼓寄贈 安曇野・堀金総合体育館 子供たちの稽古で活用

堀金少年剣道クラブの子供たちと、和太鼓を届けたJAL剣道部OBの須藤さん(前列右から4人目)、かつて和太鼓を寄贈した中原さん(同左から2人目)

 日本航空(JAL)の剣道部がこのほど、稽古で長年使ってきた和太鼓を、安曇野市の堀金少年剣道クラブと堀金中学校剣道部に寄贈した。JAL剣道部は堀金烏川の堀金総合体育館で毎年合宿をしており、同体育館で稽古する子供たちに使ってもらおうと考えた。

 JAL剣道部の合宿は毎年春と秋、2泊3日で行われる。平成14(2002)年にJALと経営統合した航空会社・日本エアシステム(JAS)の元パイロットで、退職後に穂高有明に移住した安曇野市剣道連盟前会長・中原千秋さん(94)が招致したことがきっかけで始まり、平成2年から続く伝統だ。
 和太鼓は平成6年、JASの剣道場が羽田空港内にできたことを記念して、中原さんら剣道部OB3人が寄贈した。稽古の始まりや終わりを告げるために使っていたが、10年ほど前に道場がなくなり、行き場がなくなっていた。今年10月、JAL剣道部が4年ぶりに堀金総合体育館で合宿をした際に寄贈の話が持ち上がった。
 体育館でこのほど贈呈式が開かれ、JAL剣道部OBの須藤勝志さん(66)=東京都=が和太鼓を届けた。須藤さんは「大事に使ってもらいたい」と呼び掛け、堀金少年剣道クラブの子供たちに太鼓の打ち方を伝授。中原さんも駆け付け、「この太鼓のことはすっかり忘れていたが、この体育館においてもらえるのは非常にいいこと。立派な剣道場にふさわしい太鼓」と喜んだ。
 和太鼓は堀金総合体育館の剣道場で保管し、堀金少年剣道クラブと堀金中学校剣道部の稽古で使う。同クラブの飯嶋悠太主将=堀金小学校6年=は「この太鼓を使って、もっと強くなりたい」と力を込めていた。