政治・経済

松本市長選 菱山氏が出馬表明 分散型市役所に「反対」

出馬を表明する菱山氏

 来年3月10日告示、17日投開票の松本市長選挙で、新人で元信越放送専務の菱山晋一氏(68)=松本市沢村2=が1日、無所属で立候補すると正式表明した。松本市内で記者会見し、「生まれ育った松本が大好きというのが出馬を決めた一番の理由。対話と実行をモットーに進んでいきたい」と意欲を示した。

 臥雲市政が進める分散型庁舎に「反対」と述べ、市庁舎問題で市政が停滞していると指摘。市役所の機能は1カ所にまとめるのが効率的とした上で「さまざまな場面で今の市政は議会と対立している。議会と対話し、前進させる」と力を込めた。
 高齢者が暮らしやすい環境を整えることや、農林部を設置して農業団体と連携して課題の解決を図ることなども掲げた。1カ月後をめどに政策骨子をまとめる。
 菱山氏は松本市石芝生まれ。鎌田小学校を経て芳川小学校、筑摩野中学校、松本深志高校、慶応大法学部を卒業後、信越放送に入社。平成29(2017)年から令和4年まで松本放送局長を務めた。
 市長選を巡っては新人で会社社長の上條邦樹氏(54)=中央1=が立候補を表明している。現職で出馬が確実視されている1期目の現職・臥雲義尚氏(60)=中央3=は「年内に態度を明らかにする」としている。