2023.11.2 みすず野
庭のあちこちで、種をまいたわけではないのに今年もアサガオが花を咲かせた。青紫や赤紫、絞り染めのような模様の花など、いつの間にかずいぶん増えた。猛暑の日々も朝、みずみずしい姿で楽しませてくれた◆夏の花のイメージだが、11月に入ったというのにまだ咲いている。花を見られるのはもちろんうれしいが、こんなに遅くまで咲いていたことがあっただろうかと疑問に思い、塩尻市の県野菜花き試験場に尋ねてみた◆その理由として3点考えられるという。一つはここまで比較的暖かい日が続いて、強い霜が降りていない。これが最も大きい要因ではないかとのこと。二つ目は昔から続いてきた日本の品種は夏主体の花期だったが、年々西洋系の品種が普及してきている。三つ目は今年の春先が寒かったことから、その生育の遅れでここまで花期がずれ込んだのではないか―と丁寧に解説された。試験場のアサガオもまだ花を開いているそうだ◆小社の駐車場沿いでも、小ぶりのアサガオが毎朝迎えてくれる。夏に比べて穏やかになった朝日を浴びて咲く姿を、あとどれくらい楽しめるだろうと思いながら薄紫色の花を眺めている。