尾形さん理容で全国準V 安曇野のオガタ5代目 ジュニアの部2年連続

安曇野市豊科の理容業・髪工房オガタの5代目となる尾形烈弥さん(22)が、19日に札幌市で開かれた「第75回全国理容競技大会」(全国理容生活衛生同業組合連合会主催)のジュニア部門で、2年連続の準優勝を果たした。同大会での県勢の戦績は準優勝が最高で、2年連続は初めて。
ジュニア部門は23歳未満が対象で、今年は20人が出場。角丸のシルエット「クラシカルバック」をカット20分、セット15分の計35分で作る技術を競った。
ほとんどの選手が刈り上げにバリカンを使う中、尾形さんは「まずは技術あってこそ」と「はさみのみ」にこだわった。事前にマネキンの髪の長さや量を調整する「仕込み」も、「実際のお客さんは何もしないで来る。そこから仕上げるのがプロ」という考えから、最低限にして臨んだ。
本番では、カットはほぼ満足のいく出来になったものの、セットに悔いが残ったという。左側のセットは利き手ではない左手で行うため、日頃から左手で箸を持つなどトレーニングをしてきたが、「うまく左右対称にならなかった」と悔しがる。
理容師1年目の昨年から数々の大会に挑戦し、輝かしい結果を残してきた尾形さん。今年は4月の東京ヘアデザイナーズクラブコンクールで優勝するなどさらなる成長を遂げ、10~12月にも3大会が控える。全国理容競技大会では来年から、ベテラン勢がひしめき世界大会にもつながる「第1部門」に出場することになる。「目標は優勝。早く世界に行きたい」と高みを目指し、日々研さんに励んでいる。