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砂防の大切さ 分かった! 大桑小児童が体験学習 国交省の教室

模型に土砂を流し砂防施設の効果を実験する児童

 大桑村の大桑小学校4年生17人はこのほど、学校近くにある野尻の下在蛇抜沢砂防堰堤で砂防について学んだ。講話や体験学習を通じ、土砂災害対策に理解を深め防災意識を高めた。

 恒例の教室として、国土交通省多治見砂防国道事務所(岐阜県多治見市)が開いた。児童は同事務所上松出張所の今村俊裕所長から、土砂を食い止める砂防施設の重要性を聞いた。今村所長は「土砂災害は木曽でも身近な問題。日ごろから雨の情報などに注意をしてほしい」と呼び掛けた。
 続いて三つの班に分かれ、体験学習をした。土砂を流し砂防施設の効果を見る模型実験や、機械を使った測量体験、高所作業車への試乗があり、各班が交代で全てを回った。砂防施設の工事事業者らでつくる同事務所工事安全協議会上松支部のメンバーに教わって、砂防を支える技術を実感した。
 細田愛菜さん(10)は「どれも分かりやすく説明してもらえ、砂防の大切さがよくわかった」と話していた。
 同事務所管内の上松、南木曽両小学校でも砂防教室を実施している。