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ピクトグラムでヘルメット着用啓発 松本市が自転車通行帯に表示

外堀大通りの自転車通行帯に設置したヘルメット着用型ピクトグラム

 松本市の市道の自転車通行帯に、ヘルメットを着用した人型デザインのピクトグラム(絵文字)が登場した。4月から自転車乗用時のヘルメット着用が努力義務化されたことを啓発するのが狙いで、全国的に珍しいとみられる。

 松本城南側の外堀大通りに新設した自転車通行帯の起・終点などに、施工業者が路面表示した。ヘルメットはスポーツタイプを意識したデザインで、赤茶色にして目立たせた。市は年に8キロずつ矢羽根の自転車通行帯を増やしており、今後は同様のピクトグラムに変更する。自転車推進課は、観光名所などを巡る3種類のサイクリングコースを念頭に、場所によってヘルメット部分の色を変えることも模索している。
 市は、市内の高校に通う生徒や、高校生の市民にヘルメット購入補助金を出している。市の調査によると、高校生の登校時間帯の深志2交差点での着用率は約4割だが、全市的には2割程度とみられる。同課は「自転車の死亡事故をなくすため、地道な活動を続けていきたい」としている。