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買い物弱者支援で商業施設へバス運行 塩尻市社協が実証実験

試験運行で、店舗前に到着した「お買い物バス」

 塩尻市社会福祉協議会は20、27日、買い物弱者を支援する「お買い物バス」を運行する。交通手段が限られ、日常の買い物が困難な高齢者らが自宅の近くでバスに乗車し、広丘野村の商業施設・ギャザに向かう。市の補助金を受けた実証実験で、バスの運行は朝日観光自動車(塩尻市広丘野村)が担う。

 このほど、20人乗りのマイクロバスを走らせて試験運行を行い、市社協と朝日観光自動車の担当者がルートや所要時間を確認した。
 20日は東部圏域(北小野・塩尻東・大門)で1便、27日は西部圏域(宗賀・洗馬・楢川)で2便を走らせる。午前9時に出発して参加者を順次乗せ、1時間~1時間半をかけてギャザに向かう。店内では1時間半、買い物が楽しめる。参加者の募集はすでに締め切った。
 朝日観光自動車の原正志営業課長は「買い物バスの取り組みが広がり、交通弱者や買い物弱者に広く活用してもらいたい。バスが参加者同士のコミュニティーの場にもなるのではないか」と期待する。市社協は「参加者の声を聞き、次につなげていきたい」としている。