威勢よく子供船えい行 穂高神社で4年ぶり

安曇野市の穂高神社で10日、「子供祭り」の本祭りが営まれた。地元の穂高区、等々力町区、穂高町区がそれぞれの区内で「子供船」をえい行し、街中は子供たちが奏でるおはやしや威勢のいい掛け声で活気づいた。
子供船は長さ8・4メートル、高さ4・3メートル、幅2・4メートルで、伝統の穂高人形や子供用の着物が飾り付けられる。人形飾りは穂高区が「桃太郎」、等々力町区が「八面大王」、穂高町区が「桶狭間の戦い」を題材にした。
等々力町区は子ども会育成会やお船を制作した七星会、区役員など約150人で、2時間ほどえい行した。船上でおはやしを奏でた子供連の穂高悠人団長=穂高東中学校3年=は「船の振動を感じて大変だったけれど、友達と一緒にやるのが楽しかった」と達成感をにじませていた。
お船は最終的に境内に運び込まれ、各区があがめる社に奉納された。子供祭りでお船をえい行するのは4年ぶりで、穂高神社は「にぎやかに奉納していただいてありがたいこと」と感謝していた。