政治・経済

山形村 移住促進の整備着々

移住者向けお試し住宅の2例目として改修が進む旧教員住宅

 山形村は本年度、移住促進の新たな一手として、村の魅力を伝える移住体験ツアーや、移住を考えている人が1~2年間長期滞在できるお試し住宅の整備を進めている。昨年度、村内に初めて設けた短期滞在用お試し住宅の利用が好調のため、新たに通年で村での生活を体験できる拠点を設ける。さまざまな企画で都市部などから村を訪れる機会を増やし、定住につなげる狙いだ。

 2例目となるお試し住宅は、村役場近くの旧教員住宅を改修して設ける。1棟に2世帯分の部屋(各51平方メートル)があり、来年度の利用開始を目指し現在改修中だ。改修作業の一部は村民や移住検討者も体験でき、「みんなで家DIY」と題した体験会を7~11月に全5回企画している。1例目のお試し住宅で2~30泊としていた滞在日数の条件は大幅に拡大し、1~2年間利用できるようにする。
 体験ツアーは夏と秋に開催。夏のツアーには、東京都や神奈川県など首都圏から4組が参加し、農産物の収穫体験や、村民・移住経験者との食事交流を楽しんだ。3歳の息子と参加した千葉県の30代夫婦は「自然に近い場所で子育てしたいのでいい環境だと思う。お試し住宅も使ってみたい」と具体的に移住を検討していた。
 村企画振興課の担当者は「山形を知ってもらい、村のファンを増やしていきたい」と話す。事業には県の地域発元気づくり支援金を活用している。DIY体験は残り3回で、16日、10月28日、11月11日を予定する。問い合わせは村役場(電話0263・98・5666)へ。

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