連載・特集

2023.9.28 みすず野

 信号待ちの前の乗用車が「上越ナンバー」図柄入りプレートだった。左に描かれた僧形の人物は戦国武将の上杉謙信だろう。右の山岳名は...山に詳しくないので出てこなかった。右下は勾玉?ならば糸魚川産のヒスイか◆地域の魅力を発信しようと平成30(2018)年10月に交付が始まった〝走る広告塔〟だ。国土交通省のサイトで全国の68枚を見比べた。例えば山形の〈さくらんぼの里〉や熊本の〈くまモン〉などは一目で分かる。一方で、当方の知識が足りないために地名と図柄がパッと結び付かないものもあった◆「安曇野ナンバー」のデザイン案が3点に絞られ、投票(10月20日まで)を受け付けている。安曇野、池田、松川、生坂4市町村の地域バランスにも配慮した郷土の民話や常念岳と有明山、道祖神...をあしらう。どれが選ばれても地元への誇りや旅情をかき立てる効果に期待したい◆会話から安曇野PRの機会が生まれる。他地域に比べ当地の場合、まず地名の読み方を全国の誰もが知っているとは限らない。これも強みになろう。観光地やサービスエリアで「なんと読むんですか?」と聞いてくれたら、しめたものだ。