教育・子育て

中学校部活の地域移行を探る 塩尻市の協議会発足

中学校の部活動の地域移行に向け発足した協議会

 中学校の部活動の地域移行・連携に向けた課題に総合的に取り組む、塩尻市中学校部活動地域移行等協議会が発足した。市教育委員会が学校関係者や部活動の指導者、有識者など13人を委員に委嘱し、会長に中島弘毅・松本大学人間健康学部スポーツ健康学科教授を選出した。任期は2年。

 第1回協議会は塩尻総合文化センターでこのほど行われ、冒頭以外は非公開とされた。赤羽高志教育長は「子供たちの願いを第一に考え、学校や地域と連携し、多様な環境を一体的に整備していきたい」とあいさつした。
 国が示したガイドラインや、休日の部活動は令和8年度をめどに地域に移行するとした県のスケジュール、市内の児童・生徒や部活動の顧問、保護者を対象に行ったアンケート結果を確認した。
 部活動の地域移行に向けて「市が目指す姿」を検討したものの、一部委員から県の方針が示されていないとして「時期尚早」とする意見があり、決定は見送った。
 第2回協議会は来年2月に開く。県の動きを注視しながら、市の地域移行計画の作成に向けた協議を行う。