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名古屋の子供 木祖の森に 木曽川の縁 交流ツアー 親も自然体験楽しむ

木祖村観光協会のスタッフの案内でこだまの森の遊歩道を散策しながらネーチャーゲームを楽しむ参加者

 木曽川の下流に位置する名古屋市の小学生が29日、源流の里・木祖村を訪れた。両市村が昨年6月、村内の山林を「交流の森」として整備する協定を結んだことを受けて市が企画した初のツアーで、親子34人が参加した。協定に基づき整備を進めている「名古屋市・木祖村交流の森」を〝探検〟しながら、水源を育む森や生き物の大切さなどを学んだ。

 こだまの森で、鳥のさえずりや虫の鳴き声、木の実などを〝五感〟を使って探すネーチャーゲームを楽しんだ。配られたリストには「見えないもの」を求める項目もあり、子供たちは「涼しい空気のことだ」「草の匂いかも」と想像力も働かせた。
 名古屋市南区の豊田小6年・高松拓輝君(11)と同4年・弥輝君(9)の兄弟は「蛇を見つけたと思ったら大きなミミズだった。びっくりした」と笑い「涼しくてきれいな景色がある木祖村にまた来たい」と話していた。一行は、味噌川ダムにも足を延ばした。
 協定は、名古屋市の子供たちが村に来て植樹したり、間伐材を活用した製品を開発したりしながら、地方と都市の共生を目指している。