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勇壮お船 中萱に活気 三郷・熊野神社例大祭で4年ぶり引き回し

中萱区内を引かれていく巨大なお船

 安曇野市三郷明盛の熊野神社で27日、例大祭(お船祭り)の本祭りが営まれた。氏子ら約80人が県内最大級とされる全長13メートル、高さ8メートルのお船を中萱区内で引き回し、4年ぶりの"雄姿"が沿道に活気をもたらした。

 乾原から神社までの約980メートルを約1時間かけてえい行した。伝統文化の継承に取り組む中萱紫石会の会員や男子児童がお船の中で祭りばやしを奏でて雰囲気を盛り上げた。お船の「飾り物」は、戦国大名の武田信玄と徳川家康・織田信長連合軍による「三方ケ原の戦い」が等身大の人形で再現され、沿道でお船を見守る住民たちの目を楽しませた。
 祭りばやしを担当した三郷小学校5年生の大野颯志君は「とてもいい機会。練習は大変だったけれど本番は楽しい」と笑顔で話していた。神楽殿で女子児童による舞いの奉納も行われ、同5年生の降旗志喜さんは「練習はきつかったけれど(奉納できて)とてもうれしい」と4年ぶりの実施を喜んでいた。