政治・経済

シンガポールで安曇野産品PR 市長ら訪問 関係者招き試食会

日本食レストランで開いた試食会(市提供)

 安曇野市は、太田寛市長が直接現地に赴いて安曇野産農産物などをPRするトップセールスをシンガポールで行った。太田市長や、JAあづみの千國茂組合長らが26日までの4泊5日でシンガポールに渡航し、日本食レストランを貸し切っての試食会や日系スーパーマーケットとの懇談などを行った。市が海外でトップセールスを行うのは初で、海外での販売支援を強化している。

 試食会は24日に行い、現地の飲食店や卸業の関係者、報道機関、インフルエンサーら28人が出席した。ワサビ、信州サーモン、長ネギ、タマネギ、ソバ、ワイン、リンゴジュース、みそを使った料理が出されて好評だった。
 市は令和4~8年度を計画期間とする第3次市農業・農村振興基本計画に「海外への販売支援」を盛り込んでいる。市内産品の高い品質を生かし、主に富裕層にPRする考えだ。まずは東南アジアへの空路、船便の交通結節点となるシンガポールを選んだ。
 太田市長は「皆さん好意的に受け止めていただいた」と手応えを感じる一方、「それに甘えてはいけない。農業と観光を一体的に売り出すチャンス。地道に行っていく」と先を見据える。11月と12月には、シンガポールの日系スーパーで市内産品のテスト販売を2週間ほど計画している。