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乗り合いタクシー「あづみん」休日に試験運行 観光利用のニーズ探る

あづみんの実証実験のポスター

 安曇野市は29日、自宅などから目的地までドアツードアで送迎するデマンド交通あづみん(乗り合いタクシー)の休日運行の実証実験を始める。住民だけでなく、夏場に多い観光客の2次交通としての利用ニーズを探る。実証実験は10月31日までで、結果を踏まえて現在は平日だけの運行を拡大するか検討する。

 実証実験期間中は毎日運行する。休日の運行時間は平日と同じ午前8時~午後5時で、1乗車の運賃も中学生以上の大人300円(小学生と障害者100円、未就学児無料)で平日と同額となる。
 市政策経営課によると、休日運行の実証実験は昨年度に続いて2回目。昨年度は冬に土曜日のみ12日間運行し、1日当たりの平均利用者は約70人だった。平日の350~400人よりは少ないものの、観光客の乗車もわずかにあったという。
 今年5月下旬からはLINE(ライン)で市公式アカウントを友だち追加すれば、ラインからの予約も可能となった。他にも電話やアプリ・のるーとでも予約できる。市内のJR主要駅や宿泊施設などにポスターやチラシを配布して実証実験をPRしており、政策経営課の担当者は「住民の移動手段の確保はもちろんだが、観光需要がどれだけあるか見てみたい」としている。