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開田で高地トレーニング トライアスロン合宿開始 標高1100㍍超 涼しく快適 交流人口増へ誘致模索

開田高原のやまかの湯を出発するメンバー

 木曽町開田高原の標高1100㍍以上の準高地を生かして、さまざまなスポーツの練習地として選手を呼び込み、交流人口の増加や移住・定住の促進につなげようと模索が進んでいる。町地域おこし協力隊・寺内健さん(51)=開田高原西野=が中心となって取り組んでいて、21日、トライアスロン2クラブのメンバー11人が3泊4日の合宿を始めた。

 初日は、選手たちが滞在する旅館「やまかの湯」を発着点に、バイク(自転車)で開田高原西野から国道361号を通り新地蔵トンネルを抜けて新開地区まで下った後、地蔵峠回りで戻ってくる約50㌔のコースを4時間かけて走った。
 神奈川県を拠点にするモンスタートライアスロンクラブの篠崎友選手(39)は「車が少なく走りやすい。道が起伏に富んでいて、いい条件だ」と話し、大阪府のクラブ・トライゴッツの石橋健志選手(33)は「都会より涼しく、心地よくトレーニングできる」と話した。
 トライアスロン競技者でもある寺内さんは「準高地で鍛えるのが今は主流」とし、ありのままの地形を活用した開田高原の可能性に期待する。同じ御嶽山麓の岐阜県側では、御嶽濁河高地トレーニングセンター(下呂市)、飛騨高山御嶽トレーニングセンター(高山市)などがあり、将来的な連携も視野に入る。
 22日午後4時からスイム(水泳)とラン(長距離走)、23日午後3時からはスイム、バイク、ランの練習に町民も参加できる。最終日には、選手たちが開田高原マイアスキー場の視察を予定する。問い合わせは寺内さん(電話090・8343・1382)へ。