教育・子育て

簿記の全国高校大会出場へ 団体県優勝の穂高商と松商・月岡さん

団体の部で初優勝を果たし、全国大会に進む穂高商業高のメンバー(右写真)と、個人の部で全国大会へ進む松商学園高の月岡さん(左写真)

 第23回県高校商業総合競技大会の簿記競技がこのほど、塩尻市片丘の県総合教育センターで行われた。中信地区からは、穂高商業高校(安曇野市)が団体の部で優勝、松商学園高校(松本市)の3年・月岡優汰さん(17)が個人の部2位に輝き、全国大会へと駒を進める。16日に都内で開かれる本番に向け、それぞれ準備に励んでいる。

 穂高商業高校は簿記部の3年生1人、2年生3人の計4人で団体の部に臨んだ。同部は上位3人の合計点数で競うため、個人の部で優勝を果たした中島一氣部長(17)=3年=の高得点が初優勝に貢献した。
 大会には6校34人がエントリーし、1回の試験で個人と団体(高校ごと)の成績を競った。他校は3年生中心の中、穂高商業高は赤羽紗和さん(17)=2年=が個人3位に輝くなど2年生も健闘。簿記部では普段から3年生が後輩に丁寧に勉強を教えており、赤羽さんは「図などを書いて分かりやすく教えてくれたのが大きかった」と感謝する。
 中島部長は「2人分の点数を取ろう」と試験に挑み、実際に他の入賞者の倍近くの点数をたたき出した。県大会に向けて、より難易度が高い全国大会の過去問題を解いていたことが奏功した。好成績に「手応えがなかったのでほっとした」と笑顔を見せつつ、「全国大会はもっと頑張りたい」と意気込む。
 松商学園高校の月岡さんは商業科の会計ファイナンスコースで学んでおり、大会出場は昨年度団体で北信越へ進んだ新人大会に続く2度目。34人がエントリーする中「難しかったので、(2位の成績に)びっくりした」と率直に語る。
 税理士を目指す月岡さんは「簿記の勉強は楽しい」と笑顔を見せ、普段から取り組む検定試験の対策が大会にも役立つという。全国に向けて苦手意識のある決算の問題に力を入れ、「県大会よりも高得点を取りたい」と意気込んでいる。
 商業科の樋口剛志教諭(46)は、出場校の多くは部活動として簿記に取り組んでいるといい、部のない同校で「日頃の勉強をしっかりやっている頑張りが強みになる」とエールを送っている。

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