政治・経済

就労支援施設でイチゴ栽培 宿泊施設、飲食店で活用 扉グループ

イチゴを収穫する施設の利用者やスタッフ

 扉グループが運営する松本市中山の就労支援施設「サトヤマファーム デン」が、イチゴの栽培に取り組んでいる。収穫した実はグループの宿泊施設や飲食店でデザートやジャムの材料として活用されていて、利用客に好評となっている。

 施設は昨年末に開所し、遊休農地に建設した約300平方メートルのハウス2棟で、イチゴを栽培している。スマートフォンでハウス内の様子を映像で確認したり、養液の管理をしたりできる。今期は春先に苗を植え、5月から収穫を始めた。現在は夏秋イチゴで、冬には品種を変えて通年で収穫できるようにする。
 ジューシーな食感、甘みと酸味のバランスが取れた食味が特長で、ヒカリヤニシ(同市大手4)ではイチゴを材料にしたフランスの伝統菓子を提供して好評だった。明神館(同市入山辺)ではジャムにして販売している。
 施設は現在2人が利用しており、収穫や施設への納品といった作業に携わっている。市内から通う男性(27)は「加工用だけでなく生食レベルのイチゴを作り続けたい」と話している。