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力士 住民と交流深める 出羽海部屋木曽合宿 学校など訪問 応援に感謝 朴葉巻きの差し入れも  

児童の挑戦を受けて立つ出羽海部屋の力士たち(上松小学校)

 出羽海部屋が22日、木曽町新開の木曽町民相撲場で合宿を始めた。午前中、稽古で汗を流した力士たちは午後、郡内を中心に認定こども園や小学校などを訪問。子供たちの笑顔に活力をもらい、温かく迎えてくれた住民には、日頃の応援に対する感謝の思いを伝えた。

 3班に分かれて出発した。このうち御嶽海関は、西幕下30枚目・海龍さん(33)ら力士4人と一緒に町内のJA木曽本所と御嶽山ビジターセンター・さとテラス三岳、伊那市の県伊那養護学校を訪問した。
 さとテラス三岳で力士たちは、地域の自然の魅力を紹介するプロジェクションマッピングを鑑賞した。平成26(2014)年の噴火災害について、救助活動の様子や噴石の威力などを伝えるパネルや実物資料を見学した。
 同施設を初めて訪れたという御嶽海関は見学後「噴火の怖さを感じた」と話した。御嶽山がしこ名の由来となっていることについて「名前負けしないようにとの思い。しこ名を通じて御嶽山を知ってもらいたいとも思う」と話した。
 御嶽海関の母校・上松小学校(上松町)に隣接する町社会体育館には、モンゴル出身の東幕下7枚目・出羽ノ龍さん(22)ら力士4人が訪問し、全校児童153人が歓迎した。
 子供たちは特設の土俵で、力士のたくましい胸を借りて相撲に親しんだ。7人がかりで立ち向かった6年生・岩原怜生君(11)は「体格が大きくて結構踏ん張られてしまった。強かったし、優しかった」と〝取組〟に満足していた。