御嶽山小屋へ荷上げ ヘリで2日がかり

7月1日に山開きを迎える御嶽山(長野・岐阜県境)の木曽町側の山小屋への合同荷上げ作業が19日、始まった。おんたけロープウェイ(三岳)の駐車場に荷造りされた食料品や燃料などを、ヘリコプターが次々と運び上げた。
20日までの2日間で25往復し、山小屋5軒と剣ケ峰に奥社のある御嶽神社に計12.5㌧を運び上げる。各山小屋は7月中旬にかけて宿泊営業を開始する。
今季は、平成26(2014)年の噴火災害後、立ち入り規制が続いていた王滝頂上―剣ケ峰間の尾根筋「八丁ダルミ」が、7月下旬にも登山者に開放される。山頂近くにある二ノ池山荘への宿泊予約は例年よりも速いペースで入っているといい、支配人の小寺祐介さん(43)は「噴火前の状態に戻ることで登山ルートの選択肢が増える。山のにぎわいにもつながる」と期待した。