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外国籍市民窓口設置へ 安曇野市役所 20カ国語に対応

外国籍市民相談窓口で対応可能な言語などを紹介するチラシ

 安曇野市は7月3日、豊科の市役所1階に外国籍市民相談窓口を開設する。タブレット端末を使って英語や中国語、ポルトガル語、インドネシア語、ベトナム語など20カ国語を同時通訳する民間サービスを活用する。本年度から5カ年の市多様性を尊重し合う共生社会づくり計画の取り組みの一つで、各種の手続きや生活の課題解決を補助する。

 英語などのできる会計年度任用職員2人を新規採用し、相談に応じる。市内には中国やベトナム、ブラジルの国籍の市民が多く、インドネシアやフィリピン、タイといった東南アジアの国籍の市民が増加傾向にある。会計年度任用職員の1人はドイツ語とオランダ語が話せることから、その職員が出勤時は民間サービスも加えて22カ国語に対応可能だ。
 市人権共生課によると、外国籍市民から寄せられる相談は子育てや教育、税関係、健康、各種手続きなど幅広い。窓口では平日の午前9時~正午と午後1~5時に相談に応じる。電話での相談にも対応する。
 市は、相談窓口設置の準備とともに、生活のガイドブックの「やさしいにほんご版」の作成も進めている。市人権共生課の担当者は「新型コロナウイルスが収束を迎えつつある中で外国籍市民は増えている。ニーズを踏まえ、多国籍化にも対応したい」としている。

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