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塩尻の阿禮神社例大祭、今年は"完全復活" 4年ぶり境内に舞台集結

各舞台のイラストを載せたポスターを手にする小松さん

 塩尻市塩尻町の阿禮神社で7月8日と9日に例大祭が営まれる。新型コロナウイルスの影響で舞台(山車)の曳行中止や規模縮小を余儀なくされてきたが、4年ぶりに通常通りの開催となる。7地区に1台ずつある舞台が最後に神社の境内に集結し、おはやしを奉納する目玉行事も行われ、塩尻に夏の訪れを告げる祭りは"完全復活"する。

 豪華絢爛な舞台は、桟敷、堀ノ内、宮本、中町、室町、上町、長畝の各地区にある。昨年は3年ぶりに舞台を曳き回したが、各地区内のみにとどめた。今年は本祭(9日)のクライマックスとなる境内への舞台集結を再開。「俄」と称する仮装行列や、神社から900メートル離れた御旅宮に御神体を迎えに行く「御頭行列」もある。
 祭りのポスターも一新し、松本市出身のお絵描き芸人・ヤポンスキーこばやし画伯さんが描いた各舞台のイラストを載せた。今年の当番部会は桟敷で、部会長の小松直哉さん(40)は「今年のテーマは『復活』。にぎやかな祭りになると思う。ポスターもこれまでとは違う柔らかな雰囲気にした。子供たちも『行ってみたい』と感じてくれたら」と願っている。