政治・経済

山と海の魅力を相互に発信 信州と沖縄、観光振興へ連携協定

協定書に署名した野原理事長(右)と下地会長

 「山岳高原リゾートの信州」と「海洋文化リゾートの沖縄」という対極にある魅力を生かした観光振興に取り組もうと、長野県観光機構(野原莞爾理事長)と沖縄観光コンベンションビューロー(下地芳郎会長)は2日、連携協定を締結した。県営松本空港を活用した相互交流を活発化させるとともに、外国人観光客にお互いの魅力を紹介し合うなどして観光を活性化させる。

 県庁で締結式が開かれ、野原理事長と下地会長が協定書に署名した。
 協定では連携・協力事項のトップに「将来的な定期便就航を目指した相互連携による観光誘客の促進」を掲げている。下地会長は「まずはチャーター便で実績をつくることが必要。修学旅行でも東京などを経由せず、チャーター便を使った方が効果が高いと思うので、実現に向けて取り組みたい」と述べた。
 自然や文化で異なる資源を持つ両県がタッグを組んで他所からの観光客にアピールするのも効果的で、下地会長は「(両県の自然環境は)日本の多様性を示す端的な例。アジアや欧米からの観光客に、両県を巡ってもらうプログラムを発信したい」と話した。
 今後はプロジェクトチームを組んで活動を活発化させる。野原理事長は「形だけで終わることのない協定にする」と意気込んでいた。

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