阿寺ブルー ガラスで再現 大桑村 木曽駒ミクロ 端材活用 アクセサリー制作・販売へ

電子部品製造の木曽駒ミクロ(木曽町新開)が、部品の製造工程で出るガラスの端材を活用し、大桑村の阿寺渓谷をイメージしたエメラルドグリーンのアクセサリーを作った。渓谷周辺で限定販売し、観光客らに渓谷の魅力を発信していく考えだ。
同社はスマートフォンなどのタッチパネル製造を手掛けており、この際に出るガラスの端材を使った。直径8㍉前後の粒状で、社員が一つ一つ手作りする。「阿寺ブルー」と称される渓谷の澄んだ清流を、青や緑を合わせた色使いで再現した。
現在は温泉宿泊施設・フォレスパ木曽あてら荘内の「阿寺Café(カフェ)」で販売する。運営する阿寺渓谷エコくらぶ・阿寺ブルーの担当・河合毅さん(61)は、渓谷にちなんだ土産物が少ない現状から「『持ち帰れる阿寺ブルー』として観光後も渓谷を思い出してもらうことにつながる」と期待する。
木曽駒ミクロは「tubunone」(つぶのね)というブランド名で今年からガラスアクセサリーなどの販売を始めた。作品テーマに「木曽の自然を感じる」を掲げ、担当する同社の取締役・池田規予さん(47)は「木曽の生命力あふれる自然をガラスを通して発信したい」と意気込む。今後も木曽地域各地と連携していく方針だ。
ネックレスやイヤリング、ピアスがあり、いずれも3500円。売り上げの一部は渓谷の環境保全に充てる予定。問い合わせは木曽駒ミクロ(電話0264・24・3700)へ。