政治・経済

上高地線利用者28.4%増 153万5000人

 アルピコ交通(松本市井川城2)は22日、鉄道・上高地線の昨年度の利用状況をまとめた。利用者数は前年度比28.4%増の153万5000人だった。2年連続の増加で、新型コロナウイルス感染拡大前の令和元年度との比較では12.3%減となっている。

 定期券利用者数は前年度比9・0%増の98万7000人だった。昨年度前半は感染拡大でオンライン授業やリモート勤務の学校や企業もあったことから小幅な増加にとどまった。
 観光客が多くを占める定期券外利用者は昨年度の約1・8倍となる54万8000人だった。昨年10月からの全国旅行支援で上高地のほか、冬季に白骨温泉や乗鞍高原を訪れる人が回復したのが大きかった。
 本年度はここまで、感染拡大が落ち着いたことで登山者や外国人旅行者など定期券外利用者は堅調となっている。定期券利用者は前年度から伸びているものの、コロナ禍前の水準には戻っていない。同社鉄道事業部の隠居哲矢部長は「通勤や通学の生活習慣が変化した影響を感じる。乗り心地に好評をいただいている新車両をPRして利用につなげたい」と話す。

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