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松本中心街で養蜂今年も 井上屋上で蜜採取

井上百貨店の屋上に設置されたミツバチの巣箱

 松本市深志2の井上百貨店の屋上に19日、今年もミツバチの巣箱が設置された。城下町の街路樹や公園などの花を蜜源に、蜂蜜を採取して販売する「松本みつばちプロジェクト」で、9年目となる。

 信州蜂蜜本舗(松本市中央1)の深澤博登社長(44)が、セイヨウミツバチの巣箱2個を設置した。「ミツバチは天気が悪いと荒れる」といい、小雨が降る中で巣門を開けるとブンブンと飛び回っていた。
 1箱に3万~4万匹のミツバチがいて、巣箱から半径2~3キロの範囲から花の蜜を集めてくる。大名町通りのシナノキも重要な蜜源だ。80~100キロの蜂蜜ができ、今月下旬から7月末にかけて計3回採取する。「城町はちみつ」のブランド名で、初回は「初恋」、2回目は「夏唄」、3回目は「涼風」と名付け、180グラム2000円(税抜き)で販売する。
 「初恋」のラベルは専門学校未来ビジネスカレッジの学生がデザインした。井上の井上博文副社長は「季節の花によって蜂蜜の味や風合いが変わるのを楽しんでほしい」と話していた。

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