政治・経済

5類移行 松本市の庁内対応区切り アクリル板撤去 対策本部を解散

本庁舎に掲げられた対策本部の看板を下ろす市職員。長期間掲示されていたため、ガラスに跡が残っていた

 新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」移行されたことに伴い、松本市は8日、本庁舎玄関に約3年間掲げていた新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・臥雲義尚市長)の看板を下ろした。庁舎入り口に置かれた体温測定器と市民課窓口の全てのアクリル板も撤去し、庁内はほぼコロナ禍以前の姿に戻った。庁舎入り口にあるアルコール消毒液の設置のみ当面継続する。

 対策本部は県内の初感染者が松本保健所管内で確認された令和2年2月25日に発足し、7日付で解散した。市内の感染対策や部局間の情報共有といった内容を計26回協議した。県内でまん延防止等重点措置の適用を受けて令和4年1月27日に開いた会議を最後に、1年3カ月以上開かれていなかった。
 今後は部局ごとに対応する。所管する危機管理部の伊東伸次・危機管理課長は「今後の感染状況によっては設置を検討する可能性もあるが、5類移行で一区切りとしたい」と話した。
 市は8日に各対応を改め、市職員に1時間ごとに換気を促す庁内アナウンスを廃止した。市民課では2月上旬に撤去した透明のビニールカーテンに加え、アクリル板約20枚を撤去した。ただ、窓口でのマスク対応は当面続ける。

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