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桔梗荘の介護職に外国人 特定技能合格 ミャンマーの女性2人

特定技能外国人として採用したタンダーさん(左)とミョーさん

 松塩筑木曽老人福祉施設組合は本年度、特定技能外国人の女性2人を介護職員として採用した。いずれもミャンマー出身で、特別養護老人ホーム・桔梗荘(塩尻市)に勤め実務演習や研修を行い、半年で一通りの仕事ができるようになることを目指す。8日に組合管理者の百瀬敬塩尻市長が任命書を交付した。

 タンダートウンさん(23)とミョータンダートウンさん(27)で、来年3月末までの会計年度任用職員として働く。任命書を交付した百瀬市長は「大変な仕事だが、ぜひとも笑顔で取り組んでほしい」と呼び掛け、外国人受け入れでほかの職員の学びや対応の幅が広がることにも期待した。
 2人は特定技能に特化した日本の人材紹介会社・登録支援機関がミャンマーで運営する教育学校で約半年間、介護と日本語を学び、昨年9月にカンボジアで行われた特定技能1号の試験に合格した。在留資格を得て、今年4月末に来日した。簡単な日本語での会話はできるという。
 2人とも5年以内に介護福祉士資格を得ることを目指している。タンダーさんは「母国の家族を経済支援したい。日本の生活に慣れていきたい」と語り、ミョーさんは「日本で長く働きたい。お年寄りが幸せになるためにお手伝いしたい」とする。
 組合では介護人材確保に苦慮している。事務局は「特定技能外国人が職員として定着してほしい」と願っている。