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4年ぶりのお船曳行に感無量 里山辺の須々岐水神社

勢いよく境内に曳き込まれる薄町町会のお船

 松本市里山辺の須々岐水神社の例大祭「お船祭り」の本祭が4日行われた。新型コロナウイルス禍のために見合わせたお船の曳行を4年ぶりに実施。澄んだ青空の下、おはやしと威勢のいい掛け声を響かせながら各町会から9艘が集まり、勢いよく境内に曳き込まれた。

 市教育文化センター前に集結したお船は、宮元の薄町町会を先頭に参道を練った。1艘ずつ勢いを付けて曳き込まれると、鳥居の周囲を囲んだ観客からは拍手と歓声が起こった。
 薄町町会のお船は改修後、初めての曳行。同町会の片葉社の年長・佐野健吾さん(26)は「4年ぶりで曳行のイメージが付かなかった」と振り返りつつも無傷で境内に曳き込み安堵の表情を見せた。お船9艘の姿に、こみ上げるものがあったとし「お宮が久しぶりに活気づいた。お祭りはいいもの」と喜んだ。
 飯田市から訪れた小島洋志さん(84)は「上下にあおりながら豪快に曳いていた。にぎやかな祭りで驚いた」と笑顔で話していた。
 5日は御柱祭が行われる。