地域の話題

ゴールデンウイーク始動 観光地や交通 混雑

松本城おもてなし隊とともに記念撮影する観光客(国宝松本城)

 最長9連休のゴールデンウイーク(GW)が29日に始まった。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられることが決まって迎える初の大型連休で、各地の入り込みはコロナ禍前に近づくと予想される。松本地方の観光地や鉄道も初日から混雑した。

 JR松本駅は下り特急あずさが到着するたび、大きなリュックサックやスーツケースを持つ人で混み合った。都内から松本に帰省した大学1年・久保彩水さん(18)は旧友と再会し「うれしい。家族や友達と楽しく過ごしたい」。夫の同窓会に付き添って訪れた東京都の森典子さん(57)は「松本を満喫したい」と笑顔を見せていた。
 JR東日本によるとGW中、特急あずさを含む中央本線の主要特急列車の予約状況は昨年比172%、コロナ前の平成30(2018)年比126%(13日現在)で、下りのピークは5月3日、上りは6日と見込む。
 国宝松本城は天守や本丸庭園の公開時間を朝夕で計1・5時間延長し、天守入場の待ち時間は最大40分だった。インバウンド(訪日外国人観光)の需要回復も重なることから「入り込みはコロナ禍前の水準に戻ってくると予想している」(松本城管理課)。
 好天にも恵まれた松本城公園からは北アルプスの眺めも楽しめ、オランダから家族で訪れたラス・スクーンブルートさん(18)は「とても美しくて気に入った」と感激していた。