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早春賦 安曇野に響く 4年ぶりに「まつり」

全出演者による早春賦の合唱

 安曇野に本格的な春の訪れを告げる「第40回早春賦まつり」(実行委員会主催)が29日、安曇野市穂高の穂高川右岸にある早春賦歌碑前で開かれた。小学校の合唱部や穂高地域で活動するコーラスグループ、アルパ奏者ら約60人が出演し、全員で「早春賦」を合唱した。新型コロナウイルス禍や悪天候で近年は中止が続き、4年ぶりの開催となった。

 穂高北小の児童11人による「いのちの歌」の合唱で幕が開き、穂高南小学校の児童20人の合唱「地球星歌~笑顔のために~」と続いた。風は強かったものの、暖かな日が差し込み、北アルプスや穂高川、歌碑を背に、高らかな歌声を響かせた。全出演者による早春賦の合唱で締めくくった。
 穂高北小6年・神社美結さん(11)は「みんなで声を合わせて精いっぱい歌うことができた。外は響きづらいけれど、暖かくて歌うのが気持ちよかった」と笑顔を見せていた。
 来賓を呼ばないなど規模を縮小しての開催となった。実行委員長を務める中田光男さん(73)=穂高有明=は「早春賦の詞の心とメロディーを広く伝えて後世に残し、人と人の輪を広げていければ」と話し、来年こそは通常開催できるよう願っていた。

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