地域の話題

聖高原で空の旅懐古展 麻績村 博物館で5月7日フェス 松本空港〝秘蔵〟 備品50点並べる

博物館で展示する〝パタパタ〟式掲示版や旅客機の椅子を調べる加々美さん(右)と奥原さん(県営松本空港)

 麻績村の聖博物館ボランティアグループ(風間莉輝代表)が、聖高原の同館で5月7日に開くイベントで、県営松本空港の倉庫に長年眠っていた懐かしい備品類を特別展示する。松本空港ターミナルビルが協力し、往時の旅情を来館客に思い起こさせる初めての企画だ。「日本一高所にある空港」と「日本有数の高所にある航空資料館」の魅力をPRする。

 「聖博フェスティバル」と銘打ち、松本空港で使われた〝パタパタ〟式の掲示板や発着していた旅客機・MD―87型機の座席、ターミナルビルの1階ロビーに常設されている空港周辺のジオラマなど約50点を展示する。掲示板は15年ほど前に電光掲示板へ切り替わるまで空港で使われ、国内外の主要航空会社のロゴなどが懐かしい。
 ターミナルビルが昨秋、空港施設の手狭な倉庫を点検した際、多彩な収蔵物を見つけた。そこで愛好家や村と相談したところ、県内唯一の航空資料館である聖博物館での貸し出し展示が決まった。
 ターミナルビルのイベントプランナー・加々美弘さんは「収蔵物が大勢の人の目に触れれば」と願い、ボランティアグループの副代表・奥原郁子さん=松本市今井=は「貴重な機会。それぞれ特色ある松本空港と聖博物館をPRし盛り上げる機会としたい」と意気込む。
 フェスでは鉄道・艦船関連の展示や、手作り縁日などもある。敷地内に主砲を飾る旧日本海軍の戦艦・陸奥の旭日旗も公開される。午前9時~午後4時で、入館料300円(中学生以下無料)。