政治・経済

塩尻市議に新人4人当選 投票率は過去最低43.56%

 統一地方選後半戦の塩尻市議会議員選挙(定数18)は23日に投開票され、立候補した19人のうち現職12人と元職2人、新人4人が当選し、新人1人が涙をのんだ。投票率は補欠選挙を除いて過去最低だった平成31(2019)年の前回選より4.32ポイント低い43.56%となり、直近の県議選塩尻市区の投票率(44.03%)も下回った。補選を除いて市議選の投票率が県議選を下回ったことは過去になく、有権者の関心の薄さが浮き彫りになった。

 トップ当選したのは圧倒的な知名度のある元職・平間正治氏(69)=大門田川町=で、立候補者の中で最多の2927票を獲得して、返り咲いた。昨年9月、2度目の立候補をした市長選での落選をへて、市議選では最後に立候補を表明した。
 当選者のうち、女性は現職2人と新人1人の計3人で前回選と同数だった。新人は前回選の1人に対し、4人に増えた。党派別では公明と共産が各2人、立憲民主が1人で、幸福実現党の初の議席獲得はならなかった。無所属は13人となっている。地区別では大門2人、塩尻東4人、片丘1人、広丘1人、高出2人、吉田1人、洗馬2人、宗賀2人、北小野1人、楢川2人。年齢は最年少が39歳、最年長が76歳で、60歳以上が8割を占める。
 期日前投票者数は前回選を899人上回ったが、当日の投票は伸びなかった。地区別投票率は楢川が65.12%と最も高く、吉田が32.16%で最低だった。