政治・経済

激戦の松本市議選 あす投開票

 統一地方選後半戦となる松本市議会議員選挙は23日に投票が行われ、即日開票される。定数31に対し、現職23人、新人16人の計39人が立候補し、熱のこもった舌戦を繰り広げている。選挙戦最終日の22日、各候補は地元を中心としたエリアや人通りの多い市街地で遊説や街頭演説などを行い、最後まで懸命に支持を訴える。

 現職の各候補は4年間の活動実績や地域とのつながりを生かして選挙戦を展開する。女性候補の一人は、相手によってマスクを外して顔を覚えてもらった。「人と接することができず大変だった新型コロナ禍が少し収まって助かった。畑仕事をしている人が大勢いて、手を振ってくれるのが励みだ」と話し、支持を呼び掛ける。
 新人の各候補は、独自色のある政策や経歴をPRして認知度を高める。ある男性候補は自転車で遊説し、対話形式の集会をオンライン配信するなど旧来型とは違った戦い方を取る。当落ラインを2000票とみて「一票一票を積み重ねて届くかどうか。手応えは分からない」。最終日は「変わる」というテーマに賛同する他の新人候補と合同で演説会を行う考えだ。
 前回選の投票率は、補選を除いて戦後最低の43・73%だった。市選挙管理委員会は「自覚と自主的な判断により大切な一票を棄権することなく行使してほしい」という有権者向けの委員長談話を市ホームページ上で公表し、積極的な投票参加を呼び掛けている。市の選挙人名簿登録者数は15日現在、19万6868人(男性9万5802人、女性10万1066人)。

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