政治・経済

塩尻市議選19人立候補 定数18 少数激戦

 統一地方選後半となる塩尻市議会議員選挙が16日に告示された。定数18に対し現職12人、元職2人、新人5人の計19人が立候補を届け出て、7日間の選挙戦をスタートさせた。各候補は選挙カーによる遊説に街頭演説を交えてまちづくりの政策を訴えている。投開票は23日に行われる。

 立候補者は、前々回選の平成27(2015)年に現在の定数になってから最も少なくなった。地区別では、大門2人、塩尻東4人、片丘1人、広丘1人、高出2人、吉田1人、洗馬2人、宗賀3人、北小野1人、楢川2人。市議選は最も身近で地域性が色濃い選挙とされるが、人口の割に市街地が少ない。
 新人は31(2019)年の前回選より4人多い。女性は現職2人と新人1人の計3人で、前回選と同数だ。年齢別では最年少が39歳、最年長が76歳で、60歳以上が8割を占める。
 塩尻市には、少子高齢化が進む中、今後の人口維持に加え、老朽化した市営野球場(広丘高出)のあり方検討や平出博物館の移転改築などの課題がある。各陣営は、立候補者が得意とする分野や地元の諸課題の解決につなげる政策を有権者に訴えている。
 投票率の行方も注目されている。前回選は補欠選挙を除く市議選で初めて5割を下回る47.88%となった。今回の統一地方選前半戦の県議選塩尻市区も過去最低の44.03%と低調で、政治に向ける有権者の関心の低さが懸念されている。