さあ松本市議選 定数31に39人出馬へ 準備加速
統一地方選は後半戦に入り、松本市は県議選から市議選(16日告示、23日投開票)に移行する。定数31に対しこれまでに現職23人、新人16人の計39人が立候補の意向を示している。市内の県議選投票率は41・19%と前回選を1・66ポイント下回って過去最低を更新。政治意識の低下に歯止めがかからない現状に対し、「選挙に行こう」と啓発運動に乗り出す立候補予定者もいる。
市選挙管理委員会は10日、ポスター掲示板の取り替えや投票所入場券の発送を開始した。立候補予定者39人のうち女性は16人。42人が立候補した前回選より4人多く、過去最多となる見通しだ。現職は60代以上が17人を占める一方、新人は50代以下が13人と比較的若い。
過去の統一地方選を見ると、投票率は低下傾向が続く。市議選は県議選より若干高い傾向にはあるが、大差はない。今回の県議選は70代が56・93%、20代が21・55%と、世代間のギャップが大きく、若年層の低さが目立つ。
そんな中、働き盛り世代のある新人は、子供たちの未来を強調しながら選挙日程を周知するチラシを、子育て世代に配布している。「現役世代が議員になるには若い人の投票が必要」と懸命だ。別の新人は「選挙に行ってみよう」と呼び掛けるメッセージソングを作曲し、ギターの弾き語りで披露する。「動かなければ政治は変えられない、と訴えたい」と話している。