政治・経済

朝日村長選現新対決へ 村議選は8人出馬意向

 任期満了に伴い同時に行われる朝日村長選挙と村議会議員選挙は、4月18日の告示まで1カ月となった。村長選は、共に無所属で1期目の現職・小林弘幸氏(70)=西洗馬、新人で元村議の塩原智惠美氏(68)=同=が立候補を表明しており、両氏の一騎打ちとなる公算が大きい。定数10の村議選には、現職5人、新人3人の計8人が出馬意向を固めた。新人の擁立を目指す動きが複数あるが表面化した動きに結び付いておらず、選挙戦になるかどうかは微妙な情勢だ。

 村長選は2月以降、両陣営の動きが活発化。4月上旬にはそれぞれ決起集会を開き、前哨戦が激しくなりそうだ。
 小林氏は「4年間の評価をいただく選挙」と位置づけ「1期目にまいた種を確実に開花させる政策」を打ち出す。後援会報配布やあいさつ回りで浸透を図っており、19日に中組生活改善センターに後援会事務所を設ける。
 塩原氏は村民との対話を重視し1月から約2カ月で約50回のミニ集会を実施。SNS(交流サイト)も活用し「残り1カ月でさらに対話を広げ村の未来や課題を共有したい」とする。自宅敷地内に後援会事務所がある。
 村議選は過去2回、無投票で、村議会は議会モニター導入などの改革を推進してきた。新人3人のうち、農業の齊藤正法氏(45)=古見、元学校教諭の横山吉美氏(64)=同=はモニターを務めてきた。その経験が村議への足掛かりになる一方、「擁立が難しく、なり手不足は深刻」との声も聞こえる。女性は、精神保健福祉士の豊田恵美子氏(73)=小野沢=が名乗りを上げている。
 態度を決めていない現職のうち、3期目の髙橋廣美氏(74)=古見=が「進退の判断と新人擁立を含め調整中」とし、1期目の髙橋良二氏(72)=針尾=は「出馬には前向き。今月中に支援者と話を詰める」とする。5期目で共産党の齊藤勝則氏(77)=古見、3期目の林邦宏氏(78)=西洗馬=はいずれも引退の意向だ。