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古時計のねじ巻き興味津々 松本市時計博物館で見学会

時計技師がねじを巻く様子を見学する参加者

 松本市時計博物館(中央1)で11日、常設展示している古時計のねじ巻きや時刻合わせの作業を開館前に公開する見学会が開かれた。親子連れなど約10人が参加し、国内外の時計約110点の特徴や仕組みを学びながら楽しんだ。

 ゆったり動く振り子や背の高さから名前が付いた「グランドファザー・クロック」や精巧な彫刻が施された「カッコウ時計」、時刻を十二支で表わす「和時計」、正確な時を刻む陸軍陸地測量部の置き時計などが紹介された。安曇野市から1歳の長男、妻と訪れた松本孟さん(30)は「ぜんまいや重りで動く古時計のからくりが珍しくて興味深い。子供にたくさん見せてあげたい」と話した。
 開設当初から携わる西澤勇雄さん(85)=松本市県2=は「300年前に製造された物もあり、大事に使えば時を刻む古い時計の良さを知ってもらえたら」と話していた。